楽譜
あれは小学校4年生の頃だったと思います。
音楽の時間、クラスのみんながあまりにも落ち着きがなく
ガヤガヤとうるさかったので、机と椅子を教室の後ろにやって
その前にクラス全員で正座させられたことがありました。
かなり長い時間ただ座らされていたのだと思います。
やっと口を開いた先生が最初に私に「由は今、何を考えていた」と聞かれました。
おバカな私は、「素敵なドレスを着てピアノを弾く人になりたいなーって考えてました」と答えてしまったの…^^;
それは本当のことだったのだけど、その前には「みんななんでちゃんとやらないの??」と音楽の授業が大好きだった私はクラスのみんなに憤慨していたはずなのに
いつの間にか赤毛のアンのごとく一人空想の世界に入り込んでいたのでした。
その時の呆れた先生の顔、今思い出しても舌噛んで死んでしまいたいくらいになります(笑)
今でこそ、ピアノを教えることではベテランと言われるようになりましたが
当時から私のピアノは下手の横好きで、決して上手ではありませんでした。
当時、ピアノを習っていたのはクラスで2、3名、学年に10名いたでしょうか。
生まれ育った町には、ピアノの先生がいませんでした。
当時は隣町に通うか高校か中学校の音楽教師に習うかしかなかったのです。
父が高校の教師だったこともあり、学校の教師に習うのはいけないと言われていて
私が音楽教室に通うようになったのは、町に初めてヤマハ音楽教室が出来てからでした。
小学校2年生になっていました。
音楽教室は幼稚園児から2年生までが1クラスになり、ほとんどが1年生でした。
私と銀行の娘さんのミチコちゃんの2人が2年生だったので、すごく優秀な生徒だと先生ともども錯角していたと思います。発表会などでも一番重要な役回りでした。
音楽教室でやったことはどれも本当に楽しかったです。
まず、本(楽譜)が素敵でした。当時の絵本や教科書にはない やわらかな挿し絵の薄いピンクの本でした。それがクリーム色に変わり、最後はきみどり色になりました。
お道具箱のような蓋を開けると、蓋の裏が五線になっていて、そこにマグネットの音符を置くことができるのです。リズミックというシャカシャカ鳴る楽器も入っていました。
最初と最後に歌う歌も大好きでした。
小鳥がね、お窓でね、〜〜〜〜〜
ヤマハ、ヤマハの音楽教室〜♪
(途中を忘れてしまいました。どなたか御存じでしょうか)
そのコースは2年で終了し、そのまま同じ先生の個人のピアノレッスンに移りました。
そこで最初に頂いた本が下のピンクの「メトードローズ」です。これは簡単でした。だって2年も基礎を習っていたんですものね。すいすいと進んでいき、次に憧れの「ピアノテクニック(緑)」を頂きました。テクニックの本が憧れ? はい、すごく上手なお姉さんが弾いているのをいつも聞いていたのです。早くあのお姉さんのように、指をいっぱい動かしたいと思っていたのです(笑)
それから黄色の「ピアノのABC」や「ブルグミュラー25の練習曲」「こどものツェルニー」をやり「小さな手のためのツェルニー」や「左手のためのツェルニー」、、、思い返せば当時のピアノの教本は練習曲ばかりでしたね。
それから学んだ懐かしい本。「ツェルニー30番」は定価200円也(現在は800円になっています)。ハノンは今でも時々使っているので表紙が取れています。
他に表紙が取れるほど使い込んだ楽譜、「ツェルニー40番」とショパン「ワルツ集」です。
そして今もこれからも弾いていきたい楽譜が山積み。
あ〜楽譜をこうして並べて見ているだけでも幸せです(*^^*)
by yyuh4 | 2006-04-17 15:41 | 雑記